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トップページ >> 電子工作の参考ページ >> ゲルマニウムラジオの製作 |
K-002 ゲルマニウムラジオ基本キット | ゲルマニウムラジオキットを板切れの上に組み立てました。 ラジオ工作の基本、ゲルマニウムラジオ(ゲルマラジオとも言います)は ラジオの基本部分だけの簡単な回路でAM放送を受信します。 電波のエネルギーだけでイヤホンを鳴らしますので、電波のエネルギーを多く取り込める性能の良いアンテナを接続する必要があります。 イヤホンの音量は電波の強さとアンテナの性能に依存します。 |
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ゲルマニウムラジオの動作(原理)は、電波を受信するには「AM検波」を参考にしてください | ||
K-002 ゲルマニウムラジオ基本キットの内容 | ||
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上左: ゲルマニウムラジオの説明書 上右: セラミックイヤホン 中左: ポリバリコン+ビス3本 中中: ダイヤルノブ+ダイヤルシール 中右: ポリウレタン銅線(0.29mm) 15m 下 : ゲルマニウムダイオード(1N60) ゲルマニウムラジオ基本キットの説明書.pdf ![]() |
アンテナコイルの製作 | |
巻線の準備 | |
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ゲルマニウムラジオ基本キット付属のポリウレタン銅線は、絡まないように写真の ように中に新聞紙を入れます。 料理用ラップの芯の直径を計ると約36mmでしたので、巻線は13mとしました。 キット付属のポリウレタン銅線は15mですので、2m切り取ってから巻きます。 ※ 製作するコイルに必要な巻線の長さの目安は下記の通りです 直径3cm〜4cmのコイルでは13m、5cm(12m)、10cm(13m)、15cm(14m)、20cm(15m) 【コイルの直径と巻線の長さの関係は電波を受信するには「アンテナコイル」も参考に してください】 |
コイルの芯の準備 | |
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コイルの芯にする料理用ラップの芯にポリウレタン銅線を通す穴を開けます。 写真はピンバイスで穴を開けています。 ⇒ピンバイスの説明はこちら |
アンテナコイルを巻く | |
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料理用ラップの芯に開けた巻き始めの穴にポリウレタン銅線を通して、裏側でテープで 留めます。 ( リード線は10cm程出しておく ) ※ポリウレタン銅線は重ならないように巻きます。 巻き終わったら、穴を開けてポリウレタン銅線を通して上からテープで仮止めします。 |
アンテナコイルの完成 | |
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料理用ラップの芯の余った部分を切り取ります。 巻き終わりの穴の裏側からポリウレタン銅線をテープで固定します。 |
ゲルマニウムラジオ基本キットの組立 | |
ゲルマニウムダイオードの取付 | |
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木切れを台にして、木ネジを3本取り付けます。 ゲルマニウムダイオードのリード線を木ネジ巻きつけます。 ※ゲルマニウムダイオードを逆方向に取り付けてもラジオは正常に動作します。 |
セラミックイヤホンの取付 | |
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セラミックイヤホンのリード線と、余ったポリウレタン銅線の被覆を紙やすりで削り取った部分をネジリます。 (写真右側の木ねじ部分) ネジったリード線と銅線を木ネジに巻きつけます。 (写真中央の木ねじ部分) |
アンテナコイルの取付 | |
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製作したアンテナコイルのリード線の被覆を紙やすりで削り取ります。 画鋲でコイルを台に取り付けてリード線を木ネジに巻きつけます。 |
ポリバリコンの取付 | |
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ポリバリコンを両面テープで台に取り付けます。 木ねじに巻きつけたコイルのリード線をポリバリコンの端子に巻きつけます。 最後にポリバリコンにダイヤルを取り付けます。 |
完 成 | |
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ゲルマニウムラジオの完成です。 ゲルマニウムラジオは増幅回路を持っていないので、このままでは放送は聞こえません。 外部アンテナを取り付け、感度を上げて放送を受信します。 アンテナからの受信入力が小さいと放送を聞くことが出来ませんので、数メートルのアンテナを接続してみてください。 アースを併用すると感度が上がります。 |
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ゲルマニウムラジオ基本キットの組立 その2 | ||
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木の台に画鋲を利用してゲルマニウムラジオを製作しました。 アンテナコイルはティッシュケースの空き箱で製作して、写真左側の黄色と白色の画鋲で留めます。 セラミックイヤホンは右側の赤色と白色の画鋲で留めます。 ゲルマニウムダイオードの一方はアンテナコイルの銅線に巻きつけて黄色の画鋲で、もう一方はセラミックイヤホンに巻きつけて赤色の画鋲で留めます。 2個の白色の画鋲は共通アースです。被覆を取り除いた銅線で接続しておきます。 ポリバリコンは両面テープで貼り付けて、左側の黄色と白色の画鋲から銅線で接続します。 |
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ティッシュケースのループアンテナ | |
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外部アンテナを接続しなくてもAM放送を聞くことが出来るように、ティッシュケースの 空き箱を利用して大きなアンテナコイル(ループアンテナ)を製作しました。 キット付属の15mのポリウレタン銅線を重ならないように巻きます。 受信してみて、低い周波数の放送局が受信できない時は、巻線を2m程度追加します。 感度が物足りないときは、ティッシュケースを2箱テープで貼り付けて、もっと大きな アンテナコイルにしてみて下さい。(銅線は20m程度使用します) マンション等の鉄筋の建物の中は、電波が弱いので窓際で使用します。 |
K-001 ゲルマニウムラジオキットの組立て | |
ゲルマニウムラジオキットの配線@ | |
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ゲルマニウムラジオキット付属のラグ板を利用して配線します。 ラグ板の上側に取付けてある緑色のリードインダクタは、小さな部品ですが、非常に細い線で330μH分のコイルが巻いてあります。 これがアンテナコイルの働きをします。 ゲルマニウムラジオキットの説明書.pdf ![]() |
ゲルマニウムラジオキットの配線A | |
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ゲルマニウムダイオード、リードインダクタ、セラミックコンデンサを配線したラグ板に、 ポリバリコン・セラミックイヤホン・アンテナ接続用のビニール線を接続します。 |
組み立て例 @ | |
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ラグ板をキット付属のスペーサを利用して木ネジで板切れに取り付けます。 ポリバリコンは両面テープで取り付けます。 写真の例は立てて取付けていますが、 寝かして取付けた方が安定します。 |
組み立て例 A | |
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板切れにアンテナターミナルを取付けた例です。 (リードインダクタはラグ板に配線しません) @アンテナコイルにリードインダクタを使用する場合 アンテナターミナルにリードインダクタを接続して、さらに外部アンテナを接続する。 Aアンテナコイルにループアンテナを使用する場合 アンテナターミナルにループアンテナを接続する。(リードインダクタは使用しません) アンテナターミナルは『つめ付きナット』と『ユリヤねじ』で作ります。 M4(4mmねじ)の場合、6mmの穴を開けてつめ付きナットをカナヅチで打込みます。 ユリヤねじを取付けて完成です。 つめ付きナット、ユリヤねじはホームセンター等で購入できます。 |
組み立て例 B K-008 ゲルマニウムラジオキット(ケース付) | |
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「ゲルマニウムラジオキット」 と 「穴あけ加工済ケース」 がセットになったK-008キットを 組み立てました。 @赤端子と黒端子にリードインダクタを接続して、赤端子に外部アンテナを接続する。 A赤端子・黒端子間にループアンテナを接続する。 |
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AM放送を受信してみます | |
AM放送は中波の電波を使用しています。(526.5kHz〜1606.5kHz) 受信する電波の強さは、放送局の送信アンテナからの距離の二乗に反比例します。(距離が10倍になると1/100になります) また、放送局の送信アンテナから離れた場所では、昼間帯は夜間帯と比較して受信できる電波が弱くなります。 夏季は太陽光のエネルギーの影響が大きくなって昼間帯の電波が特に弱くなりますので、電波のエネルギーだけでイヤホンを鳴らすゲルマニウムラジオは、蚊の鳴くような小さな音でしか鳴りません。 イヤホンの音を大きくするには、大きなアンテナを使用して電波のエネルギーを多く取り込む必要があります。 放送局の電波をアンテナで受信すると、その電波のエネルギーでアンテナコイルに電力が発生します。 発生した電力でイヤホンを鳴らします。 受信する電波のエネルギーが弱いと、イヤホンを鳴らすための十分な電力がアンテナコイルに発生しません。 電波を十分に受信できない小さなアンテナでは、ゲルマニウムラジオのイヤホンからは何も聞こえません。 放送が受信できないと、部品の故障とか配線まちがいと考えてしまうことがあります。 ゲルマニウムラジオは簡単回路ですので配線のまちがいはすぐに確認できます。 ゲルマニウムダイオードは回路図と反対方向に取り付けても問題なく動作します。 ※ゲルマニウムラジオは感度がとても低いので、雑音を受信できる能力はありません。 アンテナとして 「カーテンレール」 「アルミサッシの枠」なども利用できます。 100VのAC電源のコンセントにアンテナ線を直接接続することは、危険ですので絶対にしないでください。 AC電源のコンセントに接続した延長コードにアンテナ用のビニール線を巻きつけると電灯線アンテナの効果が得られます。 マンション等では上記のアンテナ効果は期待できませんので、ベランダに5m程度のビニール線を張って試してください。 また、「ループアンテナ」をアンテナコイルに使用して、大きな電力を発生させて感度を上げることが出来ます。 ゲルマニウムラジオで放送を聞くには、電波のエネルギーを多く取り込むことが必要です。 アンテナを工夫したり、ループアンテナを製作したりして、ようやくイヤホンから放送が聞こえた時は感激します。 電池は要りません、電波のエネルギーだけで放送が聞こえてしまうのですから。。。 |
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アルミサッシにアンテナを接続して放送を受信します | |
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長いアンテナが張れないときは、アルミサッシをゲルマニウムラジオのアンテナとして利用してみます。 アルミサッシは表面処理されていて電気が通らないので、そのままアンテナ線を接続しても電波は受かりません。 通電できるポイント(塗装のはがれた部分)を探してアンテナ線を接続します。 @アルミサッシの留めネジに接続する。 (写真左) Aアルミサッシの鍵の表面がこすれて地金が現われているところに接続する。 (写真中) Bカーテンレールもアンテナとして利用できます。 (写真右) ※マンション等鉄筋の建物では、アルミサッシのアンテナ効果は期待できませんので、ベランダにアンテナ線を張るか、 ループアンテナを試してください ゲルマニウムラジオは電波の強い地域以外では、蚊の鳴くような音でしか鳴りません。 慎重にダイヤルを回して放送を受信してみて下さい。 |
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電話線や電線をアンテナに利用する | |
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電柱に張ってある「電話線」をアンテナとして利用します。 左図のように電話機のコードにアンテナ線を巻きつけると、電話線で捕えられた電波 が容量結合によりアンテナ線に伝わります。 ※事務所などに設置している内線通話機能のある電話機は、内線用小型交換機に 接続してありますのでアンテナの効果は期待できません。 ※光ファイバを使用している場合も効果がありません。 |
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「電線」もアンテナとして利用できます。 ACコンセントに接続した延長コードにアンテナ線を巻きつけると、電線で捕えられた 電波が容量結合によってアンテナ線に伝わります。 ※パソコンやテレビなどの電源コードにアンテナ線を巻きつけると、電子機器の雑音 を拾う場合があります。 ※マンション等の鉄筋の建物では、電源ケーブルが建物内に収容されていますので アンテナの効果は期待できません。 |
ACコンセントにコンデンサを挿入してアンテナ線を接続する電灯線アンテナは、危険ですのでお勧めできません。 (コンデンサは200V以上の耐圧の高いものを使用する必要があります) |
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ループアンテナでゲルマニウムラジオの感度を上げる | |
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大きなアンテナコイルにすると、ラジオの感度が良くなります。 アンテナコイルは、ループアンテナとして働くので外部アンテナは必要ありません。 写真の左はプラスチックケ−ス、右はティッシュの箱で製作したアンテナコイルです。 (ティッシュの箱の場合で、銅線を15m〜17m程巻きます) ◎ティッシュの空箱を使用します。 中が詰まっていると性能が落ちます。 ◎巻線は重ならないように巻いてください。 綺麗に巻くと性能も良くなる気がします。 コイルの直径と、製作に必要な銅線の長さの関係は電波を受信するにはのページの アンテナコイルの製作(空芯コイルのインダクタンスのグラフ)を参考にしてください。 インダクタンスは300μH程度にするとAM単連バリコン(266pF)と相性が良くなります。 |
大型ループアンテナでゲルマニウムラジオの感度をもっと上げる | |
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ゲルマニウムラジオは電波のエネルギーだけでイヤホンを鳴らしますので、電波の弱い 場所(環境)では、感度の良いアンテナを使用しないと放送を聞くことが出来ません。 バリコンのダイヤルを回しても何も聞こえません。 故障かと思われますが、電波の受信状況が良くないことが原因です。 左の写真は一辺の長さが70cmのループアンテナです。 大きなループアンテナですので感度の改善に効果があります。 大型ループアンテナの製作のページを参考にして下さい。 |
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K-001 ゲルマニウムラジオキット | |||
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ラジオ製作の定番、ゲルマニウムラジオキットです。 アンテナコイルにはリードインダクタを使用して、3Pのラグ板に配線します。 カマボコの板、プラスチックのケースなどに組み立てます。 |
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K-002 ゲルマニウムラジオ基本キット | |||
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ゲルマニウムラジオ(ゲルマラジオ)を製作する基本部品4点セットです。 ・ゲルマニウムダイオード 1N60 ・AM単連ポリバリコン(ダイヤル付) ・セラミックイヤホン(クリスタルイヤホンの代替品) ・アンテナコイル製作用ポリウレタン銅線(15m) |
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K-008 ゲルマニウムラジオキット(ケース付) | |||
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「ゲルマニウムラジオキット」 と 「穴あけ加工済ケース」 のセット。 アンテナ端子(赤)とアース端子(黒)間にいろいろなアンテナコイルを接続して 実験ができます。 |
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